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朝方、目を覚ますと私はなにも考えられなくなっていた。 『―…??』 何が起きたのかわからない。 どうして―…? どうして、私を置いていったの…? どうして―…? どうして、そんな目で見るの―…? わからない。 わからないよ―… 私の周りにいた、人達はこう言っていた。 「この娘は、心を無くしたらしい。」 「うーん。いい実験材料になるぞ。」 『やめて―…』 いろんな人達の手が―… 私に伸びてくる。 手が―… 私の目の前に伸びてくる。 『コワイ―…』 そんな言葉が頭の中を過った。 その時だった。 その男達の後ろに 真っ白なウサギが立っていた。 私は、ウサギを見ているとウサギは言った。 「君のココロを探しに行こう。」 『え―…?』 瞬きをした瞬間、目の前が真っ白に光った。 ――――…………… 目を覚ますと、木がおいしぎる森にいた。 身体がダルくて動かない。 私は、顔を横に向けると水色に光るカケラを見つけた。 手を伸ばすと、カケラは音もなく崩れ去った。 すると、ドスンと音がした。 バッと振り向くと、さっきのウサギが立っていた。 ぬいぐるみくらいの大きさの、小さなウサギさん。 「さあ、ココロのカケラを探しに行こう!」 つづく
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