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数日後の部活前。
O。
「いたいた。あれ!おーい!」
(いやいや、いきなり呼ぶなよ。)
「なにー?」
そう言ってこっちに近づいてくる女の子。
うん…ほんとに幼い。
「これがしーちゃん。めっちゃ幼くね?」
笑いながらOが言う。
「またそーいうこと言ってんの!」
しーちゃんと呼ばれる女の子がツッコむ。
「いや、ほんとのことだし。んじゃ、これから部活あるからー。」
「なんで呼んだのよ。じゃーねー。」
あまりのテンポのいい会話に口を挟む間もなく初対面終了。
グランドへ向かうバスへ乗り込み、出発。
これがしおりの存在を初めて知ったときだ。
この直後に、Oにしーちゃんの彼氏の有無を聞いていたのは、このときすでに惚れていたからなのだろうか。
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