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「本当にすみません…私、そそっかしくて…よく友達にも突かれるんですよ~。慌てたりしてドジやったりして… …」
桐谷さんはペンを持ちながら話が止まらなくなった。
大人しそうに見えるのに、意外によく話す方だった。
最初は頷きながら桐谷さんの話に耳を傾けていたけど、チラッと時計を見ると、時間も進んでいっていたので、桐谷さんの話のキリの良いあたりで話を切り出した。
「それでは始めに、なんでも良いので何かを撮影して来て欲しいんです」
と、私が言うと桐谷さんもハッとした。
「すみません!一人でしゃべっちゃって… これだから私、『人の話をちゃんと聞かない』とか言われたりして、前の会社でも~… …」
また話が始まってしまった…(^^;)
参ったな、と思いながら、私はニシムラにいた時にいた、私のあとに入ってきた人を思い出していた。
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