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それは一年前。
桜は満開。まさに入学式後の登校には打って付けの日。
新しい制服に身を包み、登校する新入生。その新入生の中の一人がとても注目されていた。
ポニーテールにした白く長い銀髪。キリッと釣り上げた目から覗く赤い瞳。華奢な体格に背はそこそこ。顔も良い。
目立つ理由はこの外見だ。これがアニメや漫画なら決して違和感無い髪と瞳。
だが周りは黒か茶の髪と瞳の者ばかり。故に浮かない訳が無かったのだ。
もっと言うなら彼女は優秀であり、奨学生である。そのためか敬遠される事がある。
それでも性格が良いとか、可愛らしいとか、愛想が良ければまだなんとかなったのに、彼女は絡んできた上級生をボコボコにしたり、先生にトラウマを植え付けたりなどの話が耐えない。
つまり、彼女はクラスからも学年からも学校からも浮く事になったのだ。
結果、彼氏どころか友達も出来ず、孤独で寂しい一年を過ごしたのであった。
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