00:プロローグという名の

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―――時は遥か太古の日本 天地創造に関わった 別天津神……… いや、造化の三神と呼ばれる 三人の神様がいた…… 正確には日本付近の天地を創造した この神様たちの一人 天之御中主神……通称コウは とあるたくらみを考えていた……… 「ソウ、ソウ」 「……なんでしょう?」 高天原にいた彼は、神産巣日神……通称ソウと呼ばれる彼女に話しかけた。 ソウは無表情な顔が特徴である。 「我はだな、おもしろいことを考えたのだ」 「……おもしろいことですか」 「そう、おもしろいことだ」 コウのいうおもしろいことで、実際におもしろいといえることは全くない。 むしろ面倒で迷惑なことばかりだ。 そんな自信満々に提案する彼を、いささか呆れたような、諦めたような顔でソウはみつめる。 「実はな……我は『魔界』なる世界を作ろうと思うのだ!」  
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