お星さまになった君

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ひとりぼっちになってしまった 大切にするって決めたのに 妻も娘もいなくなってしまった 泣くことしかできなくて 情けなくて… あぁ、そうだ 陽菜がいつもしていたこと ベランダに出て 夜空を見上げてみた すごくすごく綺麗に輝く お星さまが二つ見えた それはまるで わたしはいつも パパのそばにいるよ ほら、笑って そう言ってるようで 隣の星もキラキラ瞬いていて 微笑んでるように思えた そうかあれは妻と陽菜 僕はひとりじゃなかった。 夜空に向かって "ありがとう、大好きだよ。" って呟いた ほら、キラキラ 瞬いた 美しいお星さまが。 END
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