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「ところで夏美…」
テンションが極めて低いオレの声に夏美が反応する
「んー?何ー?」
「いやさぁ…最初に聞くべきだったんだけど…金あんのか?ってかお前の父、母は了解してんのか?」
それを聞いたおっちゃんも眉間にシワを寄せて夏美を見ている。
「お金はバイトでコツコツ貯めたのがあるけど親にはまだ言ってないよ?」
オレの心配は半分的中した。
「そりゃ嬢ちゃんには申し訳ないが…親御さんに了解を得てからじゃないとバイクは売れねぇなぁ…とりあえずTZRは売れねぇように商談中にしといてやるから」
おっちゃんが頭を掻きながら夏美に伝える。
この時点で夏美の「バイク購入」は暗礁に乗り上げた。
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