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僕は期待に胸を弾ませていた
小学校の入学式
たくさんの新しい顔に出会う
入学式が終わり
教室に案内される
生徒が装飾したと思われる
お世辞にも
上手いとは言えない飾りに幼い心は奪われる
先生が入ってきて
話を始める
僕はなんとなく聞き流していた
教科書などが配られる
先生の指示で名前を書き始める
僕は新品の筆箱を開け
中をさばくりだす
そして
鉛筆を忘れたことに気づいた
人見知りをする僕は
もじもじしながら
後ろに座っていた「智也」
に声をかけた
「鉛筆貸してくれる?」
もちろん快く貸してくれた
そして
あわただしい1日が終わり
家に帰ろうとしたとき
後ろから智也の声がした
「拓海く~ん」
拓海。それが僕の名前だ
振り向くと
智也が手を振りながら
走ってきた
なぜかハイタッチをして
たくさん話をした
智也が僕にとって
小学校初めての友達だった
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