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耳元で感じる
川島の少し震えた声。
これから彼が言った言葉を
私はきっと、
一生
忘れない。
「 俺と…幸せになりませんか 」
放課後、
二人きりの教室。
「 …グスッ、
よろしく、お願い、します 」
差し込む夕日に負けないくらい
真っ赤な顔の彼を
私は力いっぱい抱きしめた
"――君と、幸せになってみたい"
そう
小さな願いをこめながら―――‥
【END】
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