第11章

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なのはが…いや、なのは達が心配そうにこちらを見ていた 食堂を出た辺りから、いろいろな事を考えていた どうやら、その考えが顔に出ていたようだった レイン「そっか…顔に出ていたか」 考え事を隠し切れなかった自分に少し呆れつつ、レインは小さく笑う なのは「レイン君?」 いきなり笑ったレインの顔を覗き込んで来る レイン「何でもないよ、少し考え事をしていただけだからな」 フェイト「考え事?」 はやて「何を考えていたんや?」 レイン「かなでの事…それと、これからの事をな」 それを聞いたなのは達は息を飲んでいた レイン「かなでは…」 いきなり話出した事になのは達は唖然としてしまう レイン「聞きたいんだろ?かなでの事」 レインの問いになのは達は頷いて答えた それを確認すると、レインは話を続ける レイン「かなでは…優しいやつだった。常に仲間を気遣い、ケガした仲間が居れば自分より先にその仲間の治療をしていた」 懐かしそうに思い出しながらレインは続ける レイン「でも、かなではな俺がケガした時だけは、他の仲間よりも先に俺の治療をしてくれた。仲間達も何も言わなかった、からかうように俺達を見ていてな。その目線がちょっと痛かったかな」 なのは「かなでさん…レイン君の事が心配で堪らなかったんだね」 レイン「多分な…心配しすぎって所も合ったけどな」 はやて「そんな気持ちにもなるんやろうな…うちも同じやったしな」 首に絡めている腕に力が入って来た レイン「だからだよ…俺もかなでを心配で仕方なかったしな」 フェイト「レインもかなでさんも同じ気持ちだったんだね」 レイン「ああ……」 そこからまた会話が途切れた 風がなのは達の間を吹き抜ける なのは「これからの事って何かな?」 もう一つ考えていた事をなのはが聞く レイン「ああ…それはな…」 レインは夜空を見上げる レイン「この戦い…次が最後になる」
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