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なのはが…いや、なのは達が心配そうにこちらを見ていた
食堂を出た辺りから、いろいろな事を考えていた
どうやら、その考えが顔に出ていたようだった
レイン「そっか…顔に出ていたか」
考え事を隠し切れなかった自分に少し呆れつつ、レインは小さく笑う
なのは「レイン君?」
いきなり笑ったレインの顔を覗き込んで来る
レイン「何でもないよ、少し考え事をしていただけだからな」
フェイト「考え事?」
はやて「何を考えていたんや?」
レイン「かなでの事…それと、これからの事をな」
それを聞いたなのは達は息を飲んでいた
レイン「かなでは…」
いきなり話出した事になのは達は唖然としてしまう
レイン「聞きたいんだろ?かなでの事」
レインの問いになのは達は頷いて答えた
それを確認すると、レインは話を続ける
レイン「かなでは…優しいやつだった。常に仲間を気遣い、ケガした仲間が居れば自分より先にその仲間の治療をしていた」
懐かしそうに思い出しながらレインは続ける
レイン「でも、かなではな俺がケガした時だけは、他の仲間よりも先に俺の治療をしてくれた。仲間達も何も言わなかった、からかうように俺達を見ていてな。その目線がちょっと痛かったかな」
なのは「かなでさん…レイン君の事が心配で堪らなかったんだね」
レイン「多分な…心配しすぎって所も合ったけどな」
はやて「そんな気持ちにもなるんやろうな…うちも同じやったしな」
首に絡めている腕に力が入って来た
レイン「だからだよ…俺もかなでを心配で仕方なかったしな」
フェイト「レインもかなでさんも同じ気持ちだったんだね」
レイン「ああ……」
そこからまた会話が途切れた
風がなのは達の間を吹き抜ける
なのは「これからの事って何かな?」
もう一つ考えていた事をなのはが聞く
レイン「ああ…それはな…」
レインは夜空を見上げる
レイン「この戦い…次が最後になる」
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