第11章

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真っ白な世界… その世界にレインは再び来ていた レイン「また…ここか」 魔石の力を手に入れた場所 そして、かなでと最期に別れた場所だった いつからこの世界に来たのかわ覚えて居ない 覚えているのは…なのはをかばった辺りまでだ そこからの記憶がない 辺りを見渡しながら、その世界を少し歩くと… かなで「何をしているの…レイン」 後ろから聞こえて来た声にレインは振り返った そこにはかなでが居た でも、いつものかなでとは何かが違った 表情といい雰囲気といい… まるで、何か、重大な決意をしてもらう… そんな感じだった レイン「何って…俺は…確か…」 自分の身に何が起きたのかは大体把握していた だが、そこからの記憶が曖昧なのだ かなで「レインは眠っている…そこは…分かっている?」 レイン「ああ…そんな感じは…する」 かなで「だったら…聞くよ…いつまで寝ているの?」 レイン「えっ…?」 かなでは叱咤するかのように言って来た かなで「あの子達…レインが守るって決めた子達が…危ないんだよ」 レイン「なのは達が……」 かなで「レインは言ったよね……あの子達を絶対に守って見せるって」 守る… その言葉がレインの心に響いて来た かなで「なのに…今は守れてるの…あの子達を!守るって言ったら最後まで守りなさい!!」 かなでが叫んだ声がレインの中に眠る闘志を呼び覚ましていた レイン「俺は…まだ……終われない!!」 レインの言葉を聞いたかなではレインに告げる かなで「だったら…聞くわよ…レイン」 かなではレインの目を見る レインもかなでの目を見る かなで「あの子達を助けたい?あなたが守りたいと思う人。あなたを守りたいと思っている人」 かなでの問いにレインの答えはすでに決まっていた レイン「守りたい…それも思っている。でも!」 レインの目が何かを決心しかのように見開く レイン「それだけじゃない!また一緒に遊びたい…また一緒に笑い合いたい…今すぐ…あいつらに会いたい!!」 手を大きく伸ばす レイン「かなで…その力を…なのは達を守る力を!なのは達と笑い合える力を!俺に!!」 レインの答えを聞いた、かなでは… かなで「そう……」 そう一言だけ言うと レインの胸に触れる そして… かなで「魔石の力をここに解放する!!」 魔石の力は解放され レインは……目覚め なのは達を助けに行った
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