第11章

9/17
前へ
/121ページ
次へ
右手を握られたので右の方を見ると… なのはが赤くなりながらこちらを見ていた なのは「その…迷惑じゃないなら…」 迷惑な訳がなかった レインはそっと、なのはの手を握り返した レイン「これでいいかな?」 なのは「はは、はい!!」 さっきの倍以上に赤くなる ……可愛いな 本気で思ってしまった ぎゅう… 次に左手を誰かが握って来た 左の方を見ると… フェイトが赤くなりながらこちらを見ている 恥ずかしいならやらなくていいのに フェイト「迷惑なら…いいんですけど」 迷惑じゃないから… なのはと同じように手を握り返す レイン「これでいいかな?」 これも同じだな… フェイト「はは、はい…ありがとうございます!!」 なのはよりも赤くなった …やっぱり、可愛い なのはもフェイトも気を剃らすかのように夜空を見続ける 2人の赤くなった顔を忘れるためレインも夜空を見ようとしたが… レイン「うわぁ!」 背中に重みを感じた 後ろを見ると… はやて「へへっ…なのはちゃんとフェイトちゃんだけ特別扱いわ酷いでぇ」 はやてが後ろから抱きついていた はやて「左手も右手もふさがっておるから…うちは背中で我慢するでぇ」 我慢って、これ、はやてが一番危なくないか 背中に何か当たっているんだけど! はやて「レイン君の背中…大きくて温かいなぁ」 はやては離さないようにレインの首に腕を絡めて来る 星明りの下、幸せそうに微笑む3人を照らす レイン「どうしたんだよ…3人共…何か俺したかな?」 なのは「えっ…何かって?」 レイン「いや、何かやけにくっついて来るからさ」 フェイト「あ、やっぱり迷惑だった?」 レイン「迷惑はしてない…ただ、離れたくないって感じがしたからさ」 はやて「離れたくない?うちらからそんな気持ちを感じたんか?」 レイン「ああ…何となくだけど…」 なのは「………」 フェイト「………」 はやて「………」 3人が口を閉ざし、会話が途切れた けど、木々の音と星空が溢れていたからか、あまり寂しさは感じなかった なのは「レイン君が悲しそうな顔をしていたから」 レイン「えっ?」 なのは「悲しいじゃない…寂しそうな顔かな…」
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加