欲望

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「………日室…守里…。」 「…清蘭…灰紫。」 部屋に入った二人は とりあえず、備え付けのソファーに座り、今更ながら 自己紹介を始めた。 灰紫か……じゃあ… 「…カイ…ね。」 ん?…あだ名だ だって俺の犬なんだから 他の人と同じ呼び方嫌だしな。 「……ん。わかった。…じゃあ…守…」 「…俺…ご主人様…。」 守里と呼ぼうとしたカイ(灰紫)の言葉を遮る 「…?…ご…主人様…?」(守里だろ?) 「…ん、…呼んで…」 カイは犬で、飼い主は俺だから ご主人様って呼ぶのは当たり前だろ そう思う守里の意図に気づいた灰紫は またまた、人間として 哀しくなるのだった… 「……ご主人…様…」 (俺…何やってるんだろう これは何かのプレイか…?) 「……いい子……」 落ち込む灰紫だが、 ご主人様と呼ばれて嬉しい守里は ふわふわの柔らかくて 気持ちいい 灰紫の頭を撫でながら 優しく微笑み、褒める .
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