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「……誰。」
話しを切り出したのは灰紫。
いきなり部屋に現れ、自分に蹴りを食らわせた紅い髪の男を睨みつける。
「お前こそ誰だ。」
しかし男は、灰紫の睨みなど気にする様子でもなく、質問にも答えず、
聞き返した。
「チッ…清欄灰紫…。」
この男に何を言っても無駄だと判断した灰紫は、とりあえず名前を言う。
「ああ、一年の狂犬か。本当…躾がなってねぇな。」
「………てめぇは…誰だ。」
男は名前を聞いて納得したようだが、
灰紫は納得がいかない。
再度聞き直す。
男は煙草を取り出し、火をつけ、灰紫と目を合わせた
紅い髪に
紅い瞳。
男は煙と共に、名前を出した
「…蓮箕 浪(ハスミ ロウ)。二年だ。敬語を使え。」
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