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「はいは~い、二人共。落ち着いて~?ね?」
突然聞こえた爽やかな声。
二人は当然驚き、声のした方を同時に見た。
「ぅわ!仲良いなぁ!!」
「………兄貴。」
「………紫苑。」
そこに居たのは、紛れもない紫苑。
ニコニコと、二人を見ていた。
「……で?紫苑。コイツ、お前の弟だろ?どうにかしろ。」
敢えて、何で、どうやって、
この部屋に居るのかは聞かず
灰紫をどうにかしろと促す浪。
しかし、
「あ~、無理!!俺の言う事聞かないしな!!」
兄としての威厳も何もない紫苑。
確実に、諦めろ。という事らしい。
が、
「あ"?じゃあ何だ。俺様に出て行けってのか?」
浪はもちろん、聞くはずはない。
だって
生粋の俺様、様様ですから。
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