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コイツ、騙しやがった。
そう、
紫苑は2年だ。
「てめぇ……」
見てわかる、怒りを纏った灰紫。
それを見て、怯えるでもなく
この状況が楽しいとでもいうような雰囲気の狼。
「えっ!?何っ??俺先輩じゃ駄目!?」
紫苑は今だに状況が理解できない。
また喧嘩を始めそうな二人を見て、自分が悪いのだろうか
と困惑中。
「…殺す。」
「はっ!やってみろ。」
「ギャー!止めろ灰紫っ!煽るな狼!!」
最早、喧嘩が始まる様子に
寮長である紫苑は止める他ない。
が、
恐ろしい二人を止めるには…
考えるが思いうかばない。
紫苑はもう困惑するばかり
.
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