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「……痛……」
頭を抑える灰紫。
そう、
守里は灰紫の頭に拳を落とした。
ようするに
ゲンコツを食らわせた。
「…ごめんなさい…は?」
それを見て守里は言う。
断じて、これは
動物虐待ではない!
(人間です)
躾だ!!
「……ごめんなさい。」
(今だに犬扱い…)
内心悲しいが、
悪い事をしたのは事実なので
素直に謝る灰紫。
「…ん。…お利口…」
ちゃんと謝った灰紫を褒め、
頭を撫でる。
守里は、今だに
自分が犯されていたなど
気づく様子もなく、
「飼い犬に噛まれた」
としか思っていない。
守里は天然や無知を通り越して
世間知らずの馬鹿だった。
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