キキョウシティ ドキッ☆坊主だらけの揺れる塔

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いの一番に塔に入った石川は、走りながら拳を固める。標的はあの揺れているど真ん中の柱。 目にも止まらぬ速さで繰り出された石川の拳は、柱に巨大な穴を空けた。 石川「まだまだぁああ!!!」 次々と拳を打ち込む石川。 リュウタ「大丈夫かあれ?」 リュウジュ「登るよりはマシだ」 リュウタ「大事な建造物を平気で壊してるんだが」 リュウジュ「俺じゃねーもん。壊してんのは石川だもん」 リュウタ「どんだけ登りたくないんだよ、お前」 ドゴゴゴゴゴゴ 真ん中の柱をへし折った石川は、続けて四隅の柱の破壊に取り掛かった。 エイジュ「へし折る順番まずくない?」 リュウジュ「あぁアイツ間違えやがった」 リュウタ「あーあ」 関谷「た、倒れる」 (中略) マダツボミの塔は倒れた。 そして、ハヤトのジムも潰れた。 石川「俺は悪くねぇ…!!俺は悪くねぇ…!!ヴァン先生が…ヴァン先生がやれって言ったんだ!!」 関谷「ナス…ワシを失望させないでくれ…」 石川「オラァ!」 ドスッ 関谷「はぁあん!!」 リュウジュ「で、あの女は一体どうなったんだ?どーすんだ一体」 リュウタ「見切り発車もいい所だな」 一同が座り込んで、この先の展開を探していると、遠くの瓦礫が激しく吹き飛んだ。 リュウタ「来た!!展開だ!!」 リュウジュ「展開だ!!」 瓦礫の中から、坊さんと銀髪の女が飛び出して来た。 エイジュ「あの女だよ!!あの女!!」 リュウタ「マジか。よし!!早速捕獲するぞ」 女「はかいこうせん!!」 坊さん「ぐぁあああああああ!!」 リュウジュ「坊さんと…マダツボミが…塵になった……」 リュウタ「……お終いだぁ…勝てる訳無いよぉ…」 関谷「ワシが行く」 エイジュ「関谷…」 リュウジュ「どっから湧いてくるんだ、その自信と積極性は」 石川「久々に見れるのか…関谷の本気が…」 リュウタ「なぜ立ち向かうんだ……勝てる訳ないのに……」 リュウジュ「さっきからヘタレ王子がいるんだが」 関谷「任せて」 関谷は親指を立てて、笑う。 そしてズボンを下ろす パンツも下ろす 女の方に駆け出す。 リュウタ「…成る程な…その手があったか…勝てるかもしれない」 リュウジュ「え?何なの?」 リュウタ「ポンスター界の王子はこの俺だぁああああああ!!」 リュウタもズボンとパンツを下ろして下半身のモノ丸出しで女の方に走って行った。 リュウジュ「え?何?何?何なの?」 その時のリュウタと関谷はまるで風のようだった。
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