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真っ暗だ
何も見えない
至る所でズバットの鳴き声が響き渡っていて、耳が痛くなる。
リュウタ「関谷」
関谷「うん…ペーパー・フラッシュ!!」
関谷のペーパーナイフが辺り一面を明るく照らす。どういう仕組みでこんなに光ってるのかは分からない。
リュウジュ「18禁とは書いてあったが、それらしいもんはねーな」
エイジュ「ただの悪戯だったんじゃね?」
石川「暗い」
関谷「えっ…」
石川「暗い」
関谷「……フラッシュ!!!」
石川「まだまだ暗い」
関谷「……フラッシュ!!フラッシュ!!」
石川「真面目にやれよ」
関谷「ワシ…限界…」
リュウタ「おい石川!!あんまり無理させんな!!関谷が倒れたら、真っ暗になっちまうんだぞ」
石川「だって暗いと幽霊出るだろ」
リュウタ「だから出ねぇって!!いつまで引っ張ってんだ!!」
関谷が限界とブツブツと呟き始めてから15分くらい歩いた頃であろうか。真っ暗な洞窟の奥に、怪しげな光を放つ場所が見えた。
リュウジュ「ん?何だあれ?」
関谷「ピンクの光…」
リュウジュ「嫌な予感…」
近付いてみると、ピンクの光の中に施設のようなものが佇みんでいた。
リュウタ「洞窟ん中だよな…」
【大人の玩具工場】
リュウジュ「はいアウトアウトー。撤収ぅー」
リュウタ「まったくけしからん!!お邪魔します!!」
関谷「お邪魔します!!」
リュウジュ「おい!!待て!!俺も入るよ!!」
石川「音声だけでお楽しみ下さい」
リュウタ:おい、何だよこれ
リュウジュ:これはこうだよ
関谷:おっおっおっ
エイジュ:スゲー!!
リュウジュ:関谷お前…
関谷:おっおっおっおっ
リュウタ:スイッチこれ?
関谷:おっおっおっ
リュウジュ:OFF
関谷:…………
リュウジュ:ON
関谷:おっおっおっうぅ
エイジュ:………
リュウタ:………
リュウジュ:OFF
関谷:………あぁ…
リュウジュ:ON(強)
関谷:おっおっあぁあおっあぁああぁあ
リュウジュ:何やってんだ…俺…
関谷:おっおっおっんん~あぁんん~
エイジュ:泣くなよリュウジュ…
関谷:んっん゛んっん゛~あおっおっおっ
石川:おらぁ!!!
関谷:あぁあぁああぁああぁああぁあぁああ!!!!
リュウタ:うわぁあああああああ!!
エイジュ:石川の拳が…
リュウジュ:もう行こうぜ…
大人の玩具工場は石川が破壊した。お見苦しいものを見せてしまった事への、謝罪らしい。
リュウタ「後悔はしていない」
石川「ほう」
リュウタの目の前に直視できない関谷だったものを放り投げる石川。
リュウタ「すいません自重します」
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