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洞窟を抜けるとそこは雪国だった。
リュウジュ「普通の道路やん」
エイジュ「次はどこ?」
リュウジュ「何だっけ?ヒワダタウン?」
リュウタ「当たりだ」
リュウジュ「イェー」
関谷「越後製菓!!」
エイジュ「疲れたから急ごうよ」
リュウジュ「お前に言われんでも」
しばらくするとヒワダタウンを目指して歩いていた一行の視界に見覚えのある衣装を着た怪しい人間が、井戸のような場所の前に仁王立ちしている光景が入って来た。
リュウタ「あのダサい衣装どこかで見たことあるんだよな…」
リュウジュ「胸にでっかくRて書いてあるよ。ダサ過ぎ…」
関谷「聞こえちゃうよ…」
リュウジュ「とりあえず関わらない方が良さそうだ…さっさと行くぞ。ヒワダタウンは目の前だ」
周囲に呼び掛けるリュウジュ。しかし、ある一人の男が見当たらない。
リュウジュ「石川は…?」
エイジュ「あっち」
石川は先程見掛けた怪しい男の方へずいずい歩いて行っていた。
リュウジュ「あいつどーした」
リュウタ「とりあえず…あのRが気に食わないんじゃないの?」
R「ん?何だ貴様?」
石川「どこかで見たことあるんだよ、お前みたいな奴を」
R「き、気のせいだろ」
石川「そうですか」
石川はそう返すと、ゆっくりとリュウジュ達の元へ戻って来た。
リュウタ「何かありそうな雰囲気出しといて、あっさり帰って来るのな」
石川「悪いか」
リュウタ「いえ…別に」
リュウジュ「石川もどこかで見たことあるのか?」
石川「悪いか」
リュウジュ「え…いえ…」
結局、思い出せそうで、思い出せないもどかしさを抱えたまま、ヒワダタウンに入って行く一行であった。
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