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リュウジュ「ここか」
石川達は町で1番の古臭い家を見付けた。年季が入った家の外装が、妙に風情を感じさせる。
石川「たのもー!!」
石川は扉を蹴り破った。
エイジュ「あーぁ」
リュウジュ「普通に入れ」
石川「できぬ!!」
家の中に入ると、座敷の真ん中に座る老人を発見した。その表情は強張っており、一見怒りに満ちている様にしか見えない。というか、かなり怒りに満ちている。実際かなり怒ってる。
リュウジュ「あ、お邪魔しま~す…」
エイジュ「お邪魔します…」
リュウジュ(うわぁ…この人がガンテツって人っぽいけど…めっちゃ怒ってるよ…絶対に石川が扉を蹴り破ったせいだよ…)
石川「こんにちは、石川です」
ガンテツ「……」
エイジュ「石川…とりあえず謝っといた方が良いって(ボソッ」
石川「なんでだ」
エイジュ「えぇ~そりゃまぁ扉を破壊した謝罪として…」
リュウジュ「お前にとって、あの入り方が普通なのかもしれんが、お前以外の人は皆、扉を開けてから中に入るんだよ」
石川「知ってるよ!!何なんだよ!!馬鹿にしてんのか!!?」
リュウジュ「えぇ~…」
謝る、謝らない、退かぬ、媚びぬ、省みぬ、と三人がコソコソと言い争っていると、ガンテツがおもむろに立ち上がった。
ガンテツ「もう駄目だ!!限界だ!!これ以上、ロケット団の好きにさせてたまるか!!ヤドンはワシが、ワシが救うんじゃあ!!!」
リュウジュ「………!?」
エイジュ(何だ、この爺さん…俺達に全く気が付いていないみたいだ…)
ガンテツ「むっ!?誰だお前らは!?」
リュウジュ「さっきからいたんですけど…俺達はこのぼんぐりを使って新しいボールを作って貰おう、と来たわ」
ガンテツ「駄目だ!!駄目だ!!今のワシにボールなんかを作らせても、絶対に良品なんか作れはせん!!ヤドンの事で頭がいっぱいなんじゃ!!」
リュウジュ「…ヤドン…?」
エイジュ「ヤドンふぇちか!!」
リュウジュ「ヤドンに性的興奮を覚えるこの爺さんは…なんて変態なんだ…」
ガンテツ「ち、違うわい!!」
石川「ふん、話を聞いてやろうじゃないか」
リュウジュ(だから何で上から目線なの…)
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