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リュウタ「楽しい…楽しい話をしよう…」
コギト「何でグラハム調なんだ?」
リュウタ「まぁ静かに聞け。良いな?OK?俺はさっきとても喜ばしい出来事に遭遇した。僕っ娘だ。僕っ娘に遭遇したんだ。しかも結構可愛らしい。とてもレアじゃないか?こんな確率は一体どのくらいだ?一分の万か?億か?兆か?それとも計か?いずれにせよ、俺は幸福だな。しかもポンスターバトルにまで誘われた!!これは素晴らしい話ですよ」
関谷「羨ましい」
コギト「………」
リュウタ「安心しな関谷。彼女はこの街のジムリーダーらしいから、お前ももしかしたら戦う事になるかもしれん」
関谷「マジか(ニヤッ」
リュウタ「いやぁ楽しみだ!!アイツらが戻って来たら、即挑戦だ!!」
コギト「あのー良いか?」
リュウタ「何だ!!」
コギト「此処のジムリーダーだろ?確かツクシだっけ?」
リュウタ「そうだ!!僕っ娘ツクシだ!!」
コギト「あいつは男だ」
リュウタ「……は?」
コギト「アイツは『男』だ」
リュウタ「男の娘…?」
コギト「普通の男だ」
リュウタ「………」
コギト「………」
リュウタ(…男!?あんなに可愛らしいのに!?馬鹿な…有り得ない…コギトの嘘だろ…いいや絶対に嘘だ!!俺は信じない…信じないぞ!!)
コギト「私は既に此処のジムは攻略してるから間違いない。アイツは男だ。虫ポンスター使いの男だよ」
リュウタ「虫……?」
コギト「?…虫だ」
リュウタ「スーパー萎えた」
コギト「は…?」
リュウタ「男でしかも挙げ句の果てに虫使いだって?完全に俺の許容範囲外だ。興味がなくなった」
コギト「…あんた…面白いくらいに好感度下げまくりよ…」
リュウタ「いいよ別に…虫とか無理だし…俺が虫みたいなもんだし…」
コギト「テンション下がり過ぎでしょ…」
関谷「可愛らしい男の子と虫!!ワシの許容範囲内には収まってるよ!!」
コギト「あんたは気持ち悪い」
関谷「……ニヤッ」
コギト「………とりあえず…あんたらは次にジムリーダーと戦うのね?」
リュウタ「俺は戦わないよ…役に立たないもん…隅っこで体育座りして、かりんとうでも食べてるよ…」
コギト「………私はこれからやる事があるから、此処でお別れするわ」
リュウタ「そうですか、さようなら」
コギト「ちょ…あっさりし過ぎじゃない!?」
リュウタ「さようなら」
コギト「……ッ!!アンタ達は絶対にいつか殺すからね!!絶対に殺してやるから!!」
コギトはそう吐き捨てると、ドラゴンに乗って飛び立ってしまった。
関谷「何でワシまで…ッ!!」
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