はじめに

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「非常に悲しいことだが、今となっては、サタンとなってしまったコドンを六千年、苦しめなくてはならない。闇へとコドンを葬る。」 セバンは、悲しみのあまり泣いた。 コドンは、闇の中で、もがき苦しんでいた。 しかし、コドンの力は強く闇の中から、人間をくるしめようとした。 恐慌と飢餓は、とどまることを知らず、 ある日、 コドンのいる闇の中に、一輪のきれいな花が、落ちてきた。 それは、コドンをかわいそうと想う、コドンのことを知った人間の涙の結晶だった。 コドンは、それは人間の涙だと知った。愛だと知った。
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