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総聯の動画は、まだこんな嘘が通ると思っているのかと、あきれる。
朝鮮学校無償化除外の騒ぎの時、国語教習所時代の古い白黒映画を持ち出して、しかも出演者の肉声を出さずに、字幕にしている。
そこには、祖母とおぼしき、初老の女性と、これから朝鮮学校に入学しようとしている女児、それに、先生役が映しだされている。
祖母が語る。
「私は学校へ行けなかったから、朝鮮語がわからず苦労しました。」
先生が答える
「朝鮮の子は、朝鮮の学校で勉強するのが本当です」
と。
あきれる。
まず祖母は在日一世だろう。もう日本にいるのである。
日本語さえわかれば、朝鮮語がわからないことで、どんな苦労をするのか。
学校へ行けなかったなら、ハングルが綴れないことはあり得るが、朝鮮語が話せないなんて、一世には有り得ない。
もし、学校へ行けなかったので、字が読み書きできず苦労したと言うなら、子どもに教えるべきは、日本語の読み書きが優先である。日本にすでにいるのだから。
もし台詞に嘘がないなら、
「私は学校に行けなかったから、ハングルの読み書きが出来ません。せっかくの帰国事業も、朝鮮語の読み書きが出来ないばっかりに、帰国船に乗る勇気が出ませんでした。次の帰国船には乗れるように、子どもには朝鮮語を仕込んでやってください」
の意味なら、時代背景を考慮するなら、わからないでもない。
だが、もう、大韓民国ならともかく、朝鮮民主主義人民共和国に帰国したい在日朝鮮人がいるわけがない。
歓呼の声に送られて帰国した同胞が脱北する時代に。
三世・四世が朝鮮語を学ばないのは、それが役に立たないと知っているからである。
私は意識的に子に朝鮮語を教えなかった。
朝鮮語勉強する暇があるなら、英語をやれと命じた。
だから、我が家は二世さえ朝鮮語は出来ない。
せいぜいが、カラオケで「チョワヨ」(上手い!)と叫ぶ程度である。
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