始まりの唄

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“ねぇみんなはわるいひとなの??” 最近あの頃の夢をみる 俺がまだ“家族”と人間が 区別できなかった頃の夢だ 何で人間は“家族”を悪く言うのが 前からわからなかった 俺の“家族”は人間がいう[妖怪]や[幽霊] それはそれでいい 俺の事を わかってくれるのは“家族”だけでいい それ以外何も要らない “それは違うぞ 悪い奴等はお前にそう教えた奴等じゃ” “にんげんはわるいひとなの??” “そうじゃ 人間は妾の生きる場所を 奪っていくんじゃよ” “じゃぁぼくもわるいひとなの??” “くす…それは違うぞ” “だってにんげんだよ??” “お前には妾と同じ力がある” “ちから??” “そうじゃ それにお前は誰もが恐れる 妾妖怪に優しいではないか” “だってみんなかぞくだもん!! かぞくをわるものにするにんげんから みんなをまもるんだ!!” “頼もしいな” “えへへ” “おぉ…そうじゃ” “どうしたの??” “お前に名はなかったな??” “なまえつけてくれるの!?” “あぁ” “やったー!!” “こっちにおいで” “うん!!” “そうじゃなぁ…何がいいかのぅ… そうじゃ” “なに!?” “お前の名は…         【恢】だ” “かい??” “気に入ったか??” “うん!!ありがとう!!      【はごろもぎつね】!!”    †
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