始まりの唄

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『………………………ん…』 ムクッ 俺の“恢”と言う名前は羽衣狐がくれた 俺には本当の親に 捨てられたから名前がなかった だから妖怪や幽霊は俺にとって 大切な“家族”だ “家族”を馬鹿にする奴は絶対許さない たとえ相手がなんだろうとも 今は“家族”に会えない “あの日”以来羽衣狐に会っていない 部下のみんなにも 俺の前から居なくなった けどわからなかった 人間を嫌悪し己の糧と考えてる羽衣狐は 何で人間の俺に笑顔を見せたのか 何で人間の俺に名前をつけてくれたのか それが今でも分からない あの頃の事はよく覚えていない けどアンタに受けた恩は忘れない 羽衣狐 †
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