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俺を荷台に乗せた自転車が、猛スピードで坂道を下る。
「うわあぁぁああ!!ちょ、落ちる!!止ま止ま止ま止まわわわわぁあ!!」
「ちゃんとつかまってれば大丈夫だって!!」
ハンドルを握る桃太は、俺の提案なんて聞かずに更にスピードを上げて疾走してゆく。
「うわあああ!!こわいこわいこわいこわ」
「やかましいっ!!」
地元でも有名な心臓破りの坂道だ。
俺は朝寝坊して慌てて家を飛び出したところを、桃太の自転車に拾われ、ジェットコースター体験をしている。
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