Never☆Never

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「なぁ?」 同意を求めようと お満さんを見ると もうすっかり 子猫に釘づけになっています。 「おいおい、どうせ飼うんなら 親のほうがいいんじゃないか?ブサイクだけど 丈夫そうだぜ。」 お満さんは 涙目になっています。 「そうか わかったよ。そんなに お満 子がいいんだな……。」 自分達をの銭湯は後回しにして 早速連れ帰った子猫を きれいに洗ってやりました。 初めての経験だったのか 子猫は部屋中かけまわり 掃除中のほこりをモップがけしたように 身体全部にくっつけてしまいました。 「お満 子猫になめられてるぜ。」 「きたねぇな。チビ。こっち来るんじゃねえぞ。お満 来させるなよ。」 「きっと お腹がすいてるんだわ。」 ねこ缶とねこ砂を買いに ふたりはスーパーにでかけました。 「そうだ!恋次郎も帰ってきたし、久々にぬかづけを作るわね。」 きゅうりとかぶをかごに入れ お満さんが安いねこ缶を選んでいるときです。お菓子コーナーにいる恋次郎の声が、スーパー中に響き渡りました。 「お満 小茄子も入れてくれ!!」 ぬかづけと 納豆の朝食 ふたりの幸福が 永遠に続きますように。 完
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