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あげくのはてに ポケットに入っていた 小銭をぶちまけて よけいな仕事を増やしてしまいました。
「あぁ~っ、大変だ!500円玉が たんすの裏側に!う~ん、俺の太い指じゃ入らん。お満 小指を入れてみてくれ。」
大騒ぎの恋次郎に やれやれ しかたないと お満さんが小指を入れてみたところ、ようやく出てきたのは なんと 1円玉!!
いきなり疲れてしまったお満さん。
「まあ 今日はこのぐらいにして 風呂へでも行こうや。」
恋次郎に促されて 銭湯に向かいました。
その途中 道のど真ん中に
【ねこ★無料】
と書かれた 大きなダンボールが置いてあります。
どうも 動物好きのお満さんに拾ってもらおうと あわてて置いたようです。
中を見ると 柴犬くらいはありそうな どでかい不細工猫と 目やにたっぷり いかにも蚤も持っていそうな 貧弱な子猫が入っています。
「ひゃあ~っ、お満 子は かゆそうだぜ。なんぼ ただだってなぁ~。誰も拾わんわな」
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