幸の螺旋

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俺は確信に触れたくて仕方がなかった。 でも反面、怖かった。 関係が崩れかねないのだ。 予想できない展開に不安を感じながら俺は恐る恐る聞いたんだ。 「実は君の中に複数の心を感じている、君を含め四人、か。当たっているか?」 いざ確信に触れると手に取るように感じる。人格の入れ替わりが、恐らく彼女が気づかせているのだろう。 恋人「えぇ、当たっているわ。私は四人で一人。貴方は二人ね?貴方が初めてよ、こんなにも明確に言ってくれたのは。仲良くできそうね。」
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