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「ふふっ。どうかなされたんですか?」
食べないのなら食べますよ。と言ってもいないのに解る笑みに、高杉は焦って団子を頬張った。
そして案の定……余りの甘さに、思わず口元を抑えて顔を真っ青にする。
「ふふっ。……私に大人しく全てのみたらしを寄越さないからですよ」
栄太郎は目を細め、涙目で己を見詰めてくる高杉にドスのきた声音で言い放った。
途端に、高杉は眉を吊り上げ栄太郎の胸倉を掴む。
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