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彼に出会うまで
中学2年生の秋―…
いつものように帰宅組のもずく、みかんと私はバスに揺られながら
くだらない話や誰かの噂話をしていた。
もずく「いいなぁー。みんな彼氏がいて!」
「ね!羨ましいよね…」
そう言い捨てわたしともずくは一斉にみかんに視線を向ける。
みかん「えへへ…でも全然最近話してないよ」
もずく「でも今度2人で映画見に行くんでしょ?」
みかん「まぁ…ね!」
そう言って照れくさく笑うみかんの横顔を見て素直にかわいいと思うと同時にモテない自分に少し苛立ってしまう。
「ラブラブじゃん!羨ましいな…うち本当振られてばっかだから!」
もずく「うちもだよ、」
みかん「でもさぁ…たまにはそういうのじゃなくて普通に遊びたいな!」
バスの窓からの風が心地よくて眠くなる。
今は何にもしたくない気持ちに陥る。
もずく「それいいね!バスメンバーと行ったら楽しそうだよね~」
みかん「確かに!…かなめはどう思う?」
「えっ!?何?」
もずく「かなめ、ちゃんと聞いてよ~!」
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