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「本当にすまない」
ヒョウ先輩が頭を下げる。
「ちょっ!やめてください!!俺が1人で勝手にやったんですから」
先輩が頭を上げた。
「特訓のほうは進んだの?」
良いタイミングで、フィン先輩が話を振ってくれた。
「あれから軽く魔源量の確認と武力の確認。あと実戦もちょっと…」
重い空気がとんでいったようだ。
「それにしてもゼス君はスゴいね!さすが、2年生で選ばれたことがあるね。でもリーダーにはまだ勝てないかな?」
「ちょっとからかわないでください」
「これは期待出来そうね」
さっきの特訓のデータを見ながら、フィン先輩が言った。
もしかしたら、俺に言ってくれたのかもしれない。
「アクアは何位だった?」
話を振ってやる。
聞かないでと言っているような顔で言った。
「絶対言わない!!」
「2年生だから仕方ないわね?20位さん」
フィン先輩がいやらしく言う。
「フィンちゃんがいじめてくるよ~」
アクアが俺に抱きついてくる。
「痛いってー」
「「「アハハハハハッ!!」」」
今日で雲のさらに上の存在の、リーダーチームの2人との距離が近づいた気がした。
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