1, 6月の終わり

3/8
前へ
/127ページ
次へ
見に行くのが遅かったので、前にいる生徒達で掲示板が全く見えない。 「ゼス見える?」 「ダメだ。全然見えない」 俺たちが話していると、 「おい、見ろよ。あいつらだ」 「本当だ」 「マジかよ」 周りがざわざわし始める。 その中から、見覚えのある2人がこちらに向かってきた。 「よっ!」 「おめでとー」 髪の毛をツンツンとたてているのが、リクだ。 パッと見ると悪そうだけど、友達思いでいい奴。魔源は火を、武器はショットガンを使っている。 アクアと楽しそうに話している、ツインテールの女子は、リクのパートナーのアルルだ。 いつも元気だが、ちょっと天然。 魔源は木で、武器は見掛けによらず大きな斧を使っている。 リクとは小さい頃によく遊んでいたが、別々の小・中学校になってしまった。 だが、同じ学園に入ることができ、それからは仲良くしている。アクアもアルルとは話が合うらしく、2人も仲がいい。 「何がめでたいんだ?」 「まっ、いいから早く見てこいよ」 とリクが俺の背中を押す。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加