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「アメリカ…どうして…離れたんだよ…!」
あぁ、やっぱり今日も泣いてるよ。
もうあれから一週間近く経ったんだよ?もうあの頃のアメリカは帰ってこないのに。君は何時まで泣いている気なの?
「イギリス」
「!……なんだ、希梨か。どうした?」
止めてよ。驚いたような嬉しそうな顔で見上げた後にそんな悲しそうな顔で笑わないでよ。見てるこっちまで泣きたくなるじゃんか。
希「イギリス、あんたはまだアメリカが帰ってくると思ってんの?」
「…当たり前だろ。あの時のアメリカはきっとただの反抗期だったんだ。そうだ。前に来たときに頼まれてたものを渡すのを忘れてたからかもしれない。それとも…」
希「何時までそんな風に思ってる訳!?いい加減にしなよ!もうアメリカは帰ってこないの!!あの頃のアメリカは消えたのよ!?」
あたしはもう苛立って苛立って、気づいたら思い切ってイギリスに怒鳴っていた。
ふと我に返ってイギリスを見たら、イギリスは大粒の涙を何粒も零していた。
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