無題

3/15
前へ
/17ページ
次へ
しかし、そんな事は理由ではない。 確かにそんな考えもあったかもしれないが違う。 誰だってそうでしょう? 愛しの殿方がお怪我をなさった何て聞いたらどんな女性でも血相を変えて殿方の元に行くはずだ…と私は思う。私はシルフィーの背中に乗った。 「アンリエッタ様のお城まで……」 私は気が気ではなかった。 「分かったのね。お姉さま」 こういう時私はいい使い魔を召喚できたと思う。 私がこんなに取り乱しているのにこうも落ち着いて取り合ってくれる。 これじゃどっちがお姉さまなのか分からない……勿論普段は違うけど。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加