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それにしても重たい。
段ボールは後三つ。
荷物多いな…。
こんなに何があるんだ?
気になる…
しかし、人のプライベートに関わることだからな。
それに…
中身を見たら殺されるだろう。
荷物は後、一つ。
俺は段ボールの底に指を忍ばせ、力を上方向にかける。
「んなぁ…!!?」
予想以上の重さに思わず変な声が出てしまった。
今までの荷物とは桁違いの重さだ。
段ボールの体積の限界の重さの様に思う。
階段を一段々々慎重に上る。
踏み外したら確実に死ぬだろう…
の、上りきった…!!
達成感に包まれる。
とりあえず、全ての荷物を2階に運んだ。
しかし問題が一つ。
謎の妹は荷物を謎の妹の部屋に運べと言っていた。
あの方の部屋はどこなんだ…?
2階には部屋が二つ。
一つは物置部屋になっている。
そしてもう一つは俺の部屋。
その時、階段を上る足音が聞こえてきた。
謎の妹がやってきた。
「……私の部屋に運んどいてって言ったじゃん。なんで運んでないのよ。」
「いや…だって」
貴女の部屋なんかありませんよ…
「だって?何よ。ハッキリ言いなさい。」
に、睨まれてる…
目力だけで人を殺せそうだ。
「お、お前の部屋ってどこだよ。2階は物置部屋と俺の部屋しかないぞ。」
ハッキリ言いましたよ。
これで満足ですか!
なんか、俺…逆ギレしてる。
「…………」
お、さすがに反論出来ないか。
勝った。
「……お前?アンタ、私にそんな口の聞き方してただで済むと思ってる?」
はぁ…?
「しね…」
そういって悪魔は俺の股間に強烈な蹴りをいれた。
「ぐぇぅわーー!!!!な…なにすんだ…よ」
「あら、意外と面白い鳴き方じゃない。」
そういって悪魔は俺の股間に強烈な蹴りをいれたPART2。
「……!!!!!!!」
もはや声すら出ない。
俺はこのまま死んでしまうのだろうか。
死因、股間強打。
格好悪い…
そんな死に方いやだ!!
「もっと鳴きなさいよ。つまんない…」
飽きてくれたようだ。
ありがたい。
もう少しで死ぬところだった。
「そんなことより、この荷物はやく運んで。」
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