終わりとはじまり

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、あきの家を訪れたが、事情も何も、あきの気持ちは固まっていた。 「好きじゃなくなってん」 「どうして?自分の悪いとことか、なおしたいって思ってるし、もっとあきの事分かってあげたいから、考え直してくれへんかな」 「無理やな」 恋愛は理屈ではなく、どうしてとかはない。 感情だから。 かなり惚れてしまっていたからか、 別れる前の一ヶ月間は彼女はえらく冷たい態度だった。 当然、立場も彼女が上。 今思えば、当時の未熟な自分にとっては、別れるのはどうしても理解できなかった。 理屈ではなく、とにかく彼女が好きだったから。身体も性格も何もかも。 手放したくなかった。 「何があかんの」 「違うねん、すごく想ってくれててうれしいし、好きになれるかなって思って付き合ったけど、やっぱり違うと思ってん」 「何が違うん?」
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