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俺が美希をプロデュースしている間、ある思いをぼんやりと感じていた。それは活動を進めるにつれ、徐々に確かなものとなりラストコンサートで確信に変わった。
コンサート翌日、その思いを実現させる計画について、俺は社長に相談を持ちかけた。
「美希君のプロデュースは大成功だったな。本当にご苦労だった。一時活動休止ということになるが、今後どうしたいか、君の考えを聞かせてくれ。」
俺は新しいプロジェクトを説明した。
「そうか、君はそんなことを・・・・しかしこのプロジェクトは765プロにとって一時的には大きな損失となるな。」
「わがままを言って申し訳ありません。」
「よし、いいだろう。このプロジェクトの実行を許可する。必ず成功させてくれ。」
「はい、必ず。」
「ところで、美希君には話してあるのかね?」
「明日説明する事になっています。」
「そうか、美希君のやる気が一番の問題かもしれんな。」
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