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「美希を一年中見てきて確信したんだ。美希にはとてつもない才能がある。ルックスもいいし、ダンスも歌も文句のつけようがない。これは生まれつき持ってる才能と美希の努力が生み出したんだと思う。」
「みんなハニーのおかげだよ。そんなふうに言われるとなんか恥ずかしいな・・・・」
「美希にはまだ眠ってる才能があると思うんだ。俺は美希をもっと大きく育てたい。これが俺のプロジェクトだ。
最終目標は美希を世界でいちばんにすること。」
「・・・世界一になるってこと?」
「そうだ。その方法だけど、何がいい?美希が自分を最大限表現できれば何の分野でもいいと思うんだ。」
「そんなの、急に言われても迷っちゃうの。」
「そうだと思った。何がいいか決めるのはまだ難しいだろうから、まずは時間をかけて基礎をしっかり作る。やりたいことはそれから決めよう。」
「でも、そんな時間あるかな?」
「そのためにこれからアイドルとしての仕事を制限する。了解はとった。」
「アイドルはやるな、ってこと?」
「そうじゃない。アイドルを否定する気は全く無いよ。でも美希は今より広い世界でたくさんの人達に感動を与えることができると思う。俺を信じてついて来てくれないか?」
「・・・ハニー、もう一回聞かせて?」
「えっ、俺について来てくれないか?」
「はい・・・ついていきます。ミキ、ハニーのためなら何でもするね。
ねぇ、もう一回言って?」
「もう終わり。」
「ハニーのケチ!でもすごいこと考えてたんだね。感動しちゃった。」
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