世界でいちばん

１.新プロジェクト始動

｢学校の事だけど、進む高校とか考えてるのか?｣

｢う～ん、きっとあんまり行けないよね。ねぇ、どうしたらいいかな、ハニーはどう思う？｣

｢美希さえ良ければ、高校に行かずに、いちばんになるための勉強をしてほしいんだ。高校の授業よりも面白くて、ためになることは、俺が保証する。｣

｢ハニーが毎日教えてくれるの?｣

｢美希さえ良ければな。｣

｢じゃあ、そうする!｣

｢そっか、ありがとう。美希のご両親にも挨拶しないとな。｣

　その日のうちに、社長と俺は両親の了解を得るため、美希の家に行った。両親は美希の心配をしつつも娘の希望を受け入れた。
　こうして、プロジェクト始動が決定した。