序章

3/4
前へ
/51ページ
次へ
ここはどこだろうか?俺は車に轢かれて天国に旅立ったはず。 自分のもう動かない体を見ながら天国まで昇ってきたのを覚えているからな。 お父さん。お母さん。僕は死にました。って心の中で報告した記憶もある。 なんか死んだ実感ないけど。 まあ、今はそんなことよりここがどこなのかが問題なわけで。周りを見回しても真っ白な空間が広がっているだけで何もない。 精神と時の部屋みたいな感じだな。適当にこの空間を歩いていた俺の頭の中にいきなり声が響いた。 「異世界で再び生きたいか?」 耳で聞いたのではなく、頭でだ。ここは天国だろうからこの声の主はおおかた神様とかそのあたりだろう。多分。 異世界に行けるものなら行きたいな。 「異世界に行きたいです」 「じゃあ、儂がお主を異世界に送ろう。何か望みはあるか?」 神様?の意図は掴めないけど、また生きれるのは嬉しい。ドス系を倒していると時に死んだからな............ほんと笑えねぇ。 「ちなみにその異世界とやらはどんな世界なんですか?」 ま、ここは大事な訳で。
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

260人が本棚に入れています
本棚に追加