一章

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気がつくと森の中だった。四方八方、木、木、木、木。 森がどこまで続くか全く予想がつかない。けど、今はそんなことどうでもいい。 「ひゃっほうぅ!!!生き返ったぜ!ヒーハー!」 そう!俺は生き返ったのだ。チートな能力を手に入れて!よし。早速能力を使ってみよう。 思い浮かべる。 思い浮かべる。 思い浮かべる。 不意に手にちょっとした重さを感じた。手を見てみる。............成功だな。 「ふふふ。いくぜ!この俺の初能力解放!!ザケル!!」 刹那俺の右手にもつ赤い本が輝き始めた!すかさず俺は口を開く。 おおお。口の前に雷の玉ができていく。そして、その玉はどんどん大きくなって、ついに目の前に広がる木に向かって放たれ、直撃した! ドゴオォン!っていう木の崩れる音を聞きながら、俺は涙を流した。......感動した。 拝啓。お父さん。お母さん。 僕は異世界で頑張って行きます。 見守っていてください。
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