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🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀 「ええ~…、じゃあ、どっちがいいと思う?」 たくさん並べた中から、2つを引き寄せ、あくまでひとりで決める気はないのか、克己は凱司を振り仰ぐ。 白ワインを3本空けて。 ほぼ2人分の料理を平らげて。 クリスマスイブの夜に、母の異なる兄を呼ぶ。 いつまでも手の掛かる。 「どっちの方が似合いそうなんだ?」 並んでいるのは、ピアス。 迷いなく克己が指差したのは、ダイヤモンドの粉をまぶしたような球形に、小さな緑色の石がひとつ。 「なら、それだ」 「…喜ぶと思う?」 いつまでも子犬のような克己。天真爛漫で、時にその牙で傷つける事もあるだろう。 叱られたそれのように眉を下げた克己の金髪を、くしゃりと撫でた。 🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
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