10/10
470人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄ 「…唇、まだ冷たいですね」 瞼に落とすキスに、心地良さげに目を閉じた雅が、ふいに腕に力を込める。 少し開いたままの雅の唇が、凱司の唇を食むように、小さく吸った。 意志のある、初めてのキス。 思わず目を見開きかけて、凱司はすぐに離れた唇を、追い求めた。 「……下手くそが」 聖夜に相応しからぬ劣情が走ったが、せっかくの“ファーストキス”が台無しになってしまう。 凱司はゆっくりとリズムを刻みながら、雅の唇を色づかせていく。 とんでもないガキに惚れた。 吐息が、途切れ途切れに官能的で。 テレビから。 女の満足げな含み笑いが小さく流れ、ソファーからは白いアザラシが転がり落ちる。 凱司の刻むキスのリズムに、徐々に応え始めた雅を。 一生離してやれないかも知れない、と。 そう、思った瞬間に。 時計の針が。 真上を向いてカチリと。 Best wishes for Christmas. 願わくば。 誰もが、幸せを感じることができますように。 ⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄⛄
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!