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「新しい事務系の神魔官ですか?」
はっきりいって姿から見るに、情報課とか、生活課やら総務課とかの事務方か?と思うぐらい、現場仕事には向かなそうな感じに見える。
その為、俺は課長にそう返した。
「いいや、明日からウチに配属される、神魔官。お前の新しい相方だ。」
「へぇー…………そうですかっ………ってはああああ!!!!?」
一気に眠気も吹っ飛び俺は叫んだ。
「一応、東京、本庁からくるキャリアさんだ。よろしくなー」
と、俺の反応を余所に課長はまた席に戻り、今度はラジオを耳元につっこんで、書類………ではなくスポーツ新聞を読み始めた。
「ちょっ!ちょっとまってくださいよ!!いきなり言ったらいいっぱなしはないですよ!!何か説明無いんですかしかも、相手はキャリアって………。」
俺は、課長に詰め寄る。
ちなみに高石さんと儒教術式で回復した藤田は、片付けをしていたが、迷惑そうに、こちらに顔を向けていた。
課長は面倒そうに、こちらに顔を向ける。
「んー、そうだなぁ。まあ、若くして出世コースの東京から、茨城なんぞにくるから…問題は何かありそうだが。でもその資料や履歴書見るかぎりでは…。”お前、次第”じゃないか?」
そう聞いて、その手にある資料を読む。
市橋ゆずき
国歌公務員神魔官試験合格
本籍地
東京都
主要戦闘式
神道系
ミズハノメ
クラミズハ
の水竜系術式
仏教系
十二天 風天の助力契約術式
身体強化は水だが自己回復系
弓道はインターハイ優勝2回している
まれにだがゼウスの助力術式が使える
………
「なんかざっとデータみるかぎりじゃかなりチート臭いんですが…」
俺は課長にちらっと顔を向ける。
「うーん書類上のデータなんかじゃわからんからなぁ…まあ実際本人にあってみんことにはわからんだろう?」
そういいながら課長は肩を竦めながら、新聞を眺めている。
まあ、課長のいうとおりでどんなもんかはわかんねぇなぁ。
「あ、そうそう、パソコンの事務処理はかなり得意らしいから、今後困ることな………」
「マジですか!!!!!!!」
俺は課長に顔を近づけて喜んだ。
パソコン音痴の俺にはこの上ない僥倖だ。何せ何ヶ月もたまったパソコンでないとダメな書類が片付けられるのだ、その上、水と風属性術式が使える相方だなんて願ったり叶ったりだ。
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