水央署

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対神魔庁茨城県本部管内 水戸中央対神魔署。 別称、『水央署(すいおうしょ)』 茨城県水戸市のさびれた県庁所在地にある、茨城県内の神や魔、異能犯罪者のトラブルを扱う司法なのか行政なのか解らないはっきりいっていかがわしい機関。 俺、東儀吉隆(ひがしぎよしたか)が所属している職場である。 ちなみに水戸警察署『水戸署』と、水戸裁判所の近くであり、図書館の隣にあった、旧県庁跡地にある。 旧県庁は、神様やら妖怪やらがブッ壊しやがった。 おかげさまで死者多数だっらしい。 とりあえず俺は今、眠い―――。 非常に眠い。 書類の山ばかりで雑多になっている机の前で、くわえタバコで、書類に向き合っいながら余りの眠気で字が歪む。 俺の所属している部署、捜査対神魔部、対処課。 名の通り神様や魔やら妖怪やらのトラブルとにらめっこし、捜査して、トラブルを諌めたり、排除、必要なら対象を逮捕、殺すのが俺達の仕事である。 要するに神魔官のメイン部署の一つである。 しかし、やっと6年前に整備された機関と資格故か人材不足である。 夜中1時に叩きおこされたあげく、魔を追いかけ回して、倒したわけだが。水戸からつくばである。県央から、県南。高速使ったとしても辛い。 そして帰ってきてすぐ報告書書きである。 「あー早くつくばにも新魔署できねぇかなー。」 とぼやいた。 「本っ当よねぇー、対処仕切れないっての」 「東儀さん、お疲れ様です~」 後ろから調度鹿島神宮のトラブルから戻ってきた、高石凛(たかいしりん)と藤田良助(ふじたりょうすけ)がとぼとぼと戻ってきた。 「おー高石主任。そっちはどうでした?」 と、素早くタバコを灰皿に押し付けながら、顔を向けて答える。
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