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「どうもこうも、タケミカズチのオッサンがスクナヒコナと酒飲んでた時に、よってきた下級の魔がちゃかしたもんだから、そいつ相手にそこら辺に雷落としまくってたのよー」
あー馬鹿ばっかー。とため息をつきながら、高石さんは席につく。
「良助ー、茶ーあ!」
「今いれてますよー。しっかし、タケミカズチ様が本気だすもんだから神魔番も神宮の人らも、対処仕切れなかったみたいですよー。おかげさまで諌めるのに朝までかかりましたよ。高石さーんあったかいの冷たいのどれがいっすかー?あと東儀さんは?」
と藤田もぼやきながら茶を入れる準備をし、高石さんと俺に注文を聞く。
「ありがとーう、冷たいのがいいわー」
と高石さんは注文する。
「俺は、コーヒーでブラック。寝そうだ。」
目頭を抑え、シワを作りながら、東儀は藤田に注文した。
はいーとせっせか藤田はインスタントコーヒーを捜す。
「ほんっとつくばとか水戸以外にも署作ってくんないと、神魔番みたいな、交番に神魔官置いたような所だけじゃ対処仕切れないわよっと」
と、机からガタガタと報告書や調書を取り出す高石。
女性なわりに粗野な性格と技を持つ高石さんの席は意外に、整理整頓がなされている。
「でも。鹿島の神魔番は、結構優秀な奴らそろってますよね?下級魔の侵入が解らないわけ無いですよね。結界はってますし。」
とオレは疑問を高石さんに向ける。
「それが…」
「どうやら、神魔番の目を盗んでタケミカズチ様とスクナヒコナ様が神宮から抜け出したらしいですよ。どうぞ。」
と高石さんの言葉に藤田が割って入りながら。マグカップ一杯の冷たい緑茶を渡す。
渡された高石さんは藤田を睨み返す。
「しかも、実は、結界に穴が出来てたからそこから抜け出したみたいですよ。まあ、穴に気づかなかった神魔番も、神魔番何ですがねー。あ、東儀さんどうぞ。」
とベラベラと喋りながら俺にコーヒーを渡す藤田はまた続ける。
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