水央署

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「スクナヒコナ様も一緒になって騒ぐし、しかも結界の穴を気づけないように術式使ったから、修復にも時間かかるとはいえ、結界探索術者も役に立たないもんですよー、水戸藩墓所の奴らのがよっぽど……………」 と同時に高石さんから土属性で強化+硬化された拳が藤田の頭に容赦なく……… ドゴオオオオオン 轟音とともに回りの書類や物品を巻き込み、舞い上がった中から、高石さんの拳の餌食になった藤田の姿があった。 「高石主任ー申し訳ないんですが、そこら辺の備品巻き込んでますよー」 藤田の姿は目もくれず、備品の心配をした。 「東儀さ…………しっ心配して…ぐふ」 藤田がなんかほざいた。 悪いが机やら備品だってただじゃないそっちのが心配だ。 まあ、一応声かけようとしたが、高石さんから 「あんたベラベラいっつもウッサイのよ、全く、水戸藩墓所の元神魔番が聴いて呆れるわ。とにかく喋る暇あんなら、PC開いて調書や捜査書もとに報告書つくりなさいよ。あと、その名調子で、申し送りもよろしく」 と、怒涛のツッコミが般若や阿修羅かってくらい顔の高石さんから瀕死状態の藤田に命令が下された。 ああ、あわれ、藤田。 まあ、自業自得だが…。 とりあえずそこら辺に飛び散りまくってる書類やら机やら破片を見ながら。大の字になってる藤田の頭付近に近づき見下ろす。 「あー…、まあ、なんだ。藤田。とりあえず、片付けもよろしくな。」 「そっそんな…東儀さん…ムゴ、げふっ」 悪いが、俺、今めっちゃ眠いし、怒りも労る心も魔相手に全て使い果たしたから。 はっきりいって無理。
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