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『おはようございます。関課長。』
俺と高石さんは、素早く顔を向け挨拶をし、藤田は…………。
「お…は…よう…ございまげふっ…………」
あ、今、血ヘド吐いた。
ああ、天に召されな、こりゃ。
硬膜内出血とかしてたらすまんな。スクナヒコナ様の酒列磯前神社とかにお参りして、全快祈願………………。
「ああ…せ…め…て、水戸署の交通課の婦警にひざ枕された…かっ…た……………げふぅ!!!ごふっ!がひっ!!!!」
ズドンズドンズドン!
と、三発の火弾の銃声が鳴る。弾は見事に藤田の頭、腹、尻にクリーンヒット。
ん?誰が撃ったって?
ああ、俺、俺、オレ、オレ。
もうな、ひとかけらの心配してやる必要がねぇくらい頑丈だって解ったから、いつも装備してる神銃のグロック19使って火属性術式の怒の弾、撃ったから。
まあ、どうやら、金の身体強化とか儒教術式発動して回復や追撃回避準備してたから大丈夫そうだったし。
まあ、あんな不埒なこと考えて良く儒教発動すんなぁ。関心した。
この調子なら、申し送りも心配ないな。
その様子を見た課長は…。
「おはよう…まあ、なんだ、藤田元気そうだなー。東儀は、もうちょっと手加減してあげなさいよ。気持ち解るけど。あとーこの惨状は何時ものかな?高石?」
と、課長は高石さんに問い掛ける。
「はい、何時もの十姉妹の如くぺらぺら喋ってたもので。」
高石さんの言葉をきいた課長はやる気なさそうに…のびた藤田見て。
「んーとりあえず、まあ、アレだ。皆、来る前に高石と藤田二人で片付けなさいよ。二人でやった事だから。ね?」
といって、ひょい、ひょい。くわえタバコで席に向かう。
「あ、後三人共の報告は申し送りの時ちゃんと聴く。ついでに、高石、藤田は後で備品の請求もしてね。」
『はい。』
よろしくなーと席に座る。課長。
まあ、この威厳もカリスマもない、この人が不安だが俺達の課長である。
まあ、水央署でも有名な昼行灯でもあるのだが。
でも、実は。
昔は「カミナリ」というあだ名が付くほど、公安部では、おっかなくて切れ者だった。
そして雷属性の身体強化柔術の達人でもある。水央署では最強の一人だ。
「………足、水虫かなぁ…痒いなぁ………」
課長は、ボリボリと足を掻く。
多分、多分………。最強…なはず…。
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